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「んー今何時だ?」
今日は目覚ましを止める必要もない。自然に目覚めた朝日は気分がいい。
「ひえーもう12時か…。」
猫っ毛で寝癖の少しついた頭をかいて、今日の予定を考える。何もしないで映画を見るのもいいけど…。
「どうしようかなー…お腹も空いたし買い物にでも行くか!」
名案だというように鼻歌を歌いだした朝日は素早く準備をする。
今日の服装は雑誌の撮影で気に入って買い取ったトレーナー、昔から履いてるダメージジーンズ、ネットで購入したアウターだ。
適当な服を引っ張り出しただけだが持ち前のかっこよさで身長は高くないがモデルのように見える。
マンションの駐車場から車を出し買い物に向かう。
車から降りる時は何もしないとさすがにバレるのでニット帽を被りマスクをつけている。
「ううっ寒い…」
もう12月だ。さすがに寒い…。
周りを見渡すとクリスマスの飾り付けがキラキラ輝いてる。
今年のクリスマスも生放送の歌番組があるし、年末まで大忙しだ。恋人とのクリスマスなんていうのも憧れるが、アイドルはこの時期が1番忙しい。
この仕事をしてるせいで女の子からすごくモテる…。
告白されて彼女がいたこともあったが、外を手を繋いだり恋人らしいことが出来ないせいかすぐに振られてしまう。(朝日が恋愛体質でないことも大きな原因だが…)
隼人は高校の時からの彼女がずっといて羨ましいなー。
公には出来ないことだが、隼人とその彼女は俺たちが売れだす前から付き合っていて今もラブラブだ。
…振られてもそこまで落ち込まないし、俺一生おひとりさまなのかな…はあ…。
ダメだダメだ。明るく元気にがモットーなんだ、俺は。
近くのスーパーで食品を買い、ついでに行きつけの服屋で服を少し見る。
芸能人が多い地域だからか服屋の店員は騒いだりしない。
「秋庭さん、こんにちは!先程佐倉さんも服を買いに来られましたよ。」
「え、本当ですか!?」
「ええ、女の方といらっしゃいましたよ。彼女さんですかねー!…あ、もちろん外で言ったりしないので安心してください!」
「すみません…ありがとうございます。うーん、今日はこのTシャツを買おうかな。」
「かしこまりました。包むので少々お待ち下さい。」
俺たちは趣味が合うのか行く店がよく被る。
てか、凌のやつ彼女いたのか。さっき無理やりあげたテンションが下がる。まったく、羨ましいぜ。
家に帰りご飯を作る。外で食べると周りが気になるから友達と食べるとき以外は大抵家で作る。
一人暮らしが長いこともあり、料理は得意だ。昔メンバーに振る舞った時にも絶賛された。特に凌は普段は小食なのにあの時はおかわりなんかして後で苦しそうだったな。ふふっ。
食事を終え、体力づくりのため少し筋トレをしてお風呂に入り、眠くなるまで本を読み、眠くなったら寝る。
我ながら良い休日だった。
「スゥ…」
マイペースな朝日は明日が自分にとって、衝撃的でかつかけがえのない1日になることも知らずいつも通り眠りにつく。
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