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助けてやらないと1(凌side)
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ああ、これは絶対に嘘ついてるやつだ。
「ふーん。もし何かしらあったら、か、く、さ、ず、言えよな?」
「…うん!」
何か言えない理由があるのか…?脅されてるとか?
これは急いで行動した方がいいな。
収録後、さっそくあの人に電話する。
「もしもーし。」
「あ、リカさん?」
「どうしたのー?最近の朝日ちゃんの様子?」
リカさんは朝日のメイクさんだ。
俺が朝日を好きってことに気づいてるわけではなく、俺が〈朝日を守る会〉とかいう謎なグループのリーダーだと信じ込んでる。ちなみに副リーダーは高野さんらしい。
…悪く言ってしまうと少し頭が弱いタイプだ。
こっちが何も言わなくても朝日の周りの怪しい奴を報告してくれてとても助かっている。
「そう。ドラマの現場ではどんな感じかなと思って。」
「うーん、朝日ちゃんにちょっかい出してる奴は今のところいないわよー。森田くんとも仲良くやってるみたいなの!心配することないわ。」
「仲良く…?」
警戒してるはずなのに仲良くはおかしくないか…?
「2人きりで話し込んだり、笑いあったりしてるの。スタッフもあの2人はお似合いだって噂してるのよ〜そういう私も2人を見ると何故かドキドキしちゃうの。ふふっ、男同士の恋愛もあの2人ならアリだわ。」
は?お似合いだと…?
ふざけるな。
朝日も何で仲良くしてるんだ!
…やっぱり何か弱みを握られてるに違いない。
「とりあえず朝日ちゃんが嫌がってる様子はないから本当に仲がいいだけだと思うし、大丈夫よ!」
いや、嫌がってるに決まってる…!
俺が助けてやらないと…!
「そうなんだ。それなら安心した。さすがリカさんだね!頼りになる。これからも朝日のこと見ててやってね?」
「ええ、もちろん守る会の一員として当たり前だわ!」
はあ、朝日…一体何を隠してるんだ?
仕方ない…。あの人にも電話するか。
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