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シガーキス
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「勝手にどーぞ。」
と言いうと北見が隣に座る。
生徒会の時、会長と副会長という事で隣に座る事が多かったが、屋外でしかも煙草を吸いながらなんてなんだか新鮮だ。
なんて、思っていると。何を思ったのか北見が
「先輩ともっとはやくこうゆう事したかったです。」
なんて言い出した。普段のふわりとした雰囲気からは想像できない言葉に思わず吹き出しそうになる。
「お前っ、そんな事言ったらまずいだろw」
「ははっ、それもそうですよね。」
「というか僕仲間とか言いながら全然煙草吸ってなかった!これじゃあ先輩だけみたいになっちゃいますよね?」
北見はわぁわぁといいながら煙草の箱から1本取り出して咥える。あいている手でスボンのポケットを漁るがどうも様子がおかしい
「どうした?」と声を掛けてやると
「ライターが無いんです!」
と今にも泣きそうな声で訴えられる。
「しょうがないな、俺の貸すよほら。」
と言いながらライターを渡そうとすると
不意に北見の顔が近づいてくる。びっくりして後ろに引こうとするが、いつの間に回ってきたのか北見の手が俺の後頭部を捉えて離さない。
「先輩そのままでいて。」
煙草を咥えながら器用に指示してくる北見は俺の煙草の先端と自分の煙草の先端をくっつける
暫く経っただろうか、否一瞬だっただろうか。
じわじわと燃え移る熱が煙草の先端を赤く染めては焦がしてく。
その熱を帯びるように俺の体温も上がっていくのを感じた。
ぼぅ、と見ていると急に煙草を取られ口が寂しくなる。
「お前っなにすっ・・・」
お前何すんだよと言う俺の言葉は北見の唇によって遮られる。
「んっ?!うっ・・・んっ」
ぱっと唇を離されるがまだ、熱が残っているようだった。
「北見っ!!お前。」
「先輩が悪いんですからね。」
「??」
こいつ頭が湧いてるのか・・・?
「これからは気をつけて下さいね。」
と言うと、火をつけたばかりの煙草を消し足早に去って行った。
俺は去っていく北見を見ながら口を抑えることしか出来なかった。
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