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さくらんぼ (kyrt)
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rt side
「あ〜〜、ぽかぽかしてて気持ちいいなー」
キヨ「散歩日和〜」
季節は春。
花粉症が酷い俺だけど、たまには外に出て身体を動かさないと、身体に悪いからこーやってたまにキヨくんと二人でお散歩をしている。
今日は、プチお花見も兼ねて、お弁当を持参している。
いつも歩くコースの途中にある公園のベンチに座り、持ってきたお弁当を広げる。
「花粉症やけど、やっぱ外で食べるご飯もいいよな〜」
キヨ「ほんと、レトさんってアレルギーお化けだよね」
「なりたくてなってるんちゃうわw」
キヨ「でも、俺も食えねぇの多いってw」
「お前の場合は好き嫌い激しいだけ!」
いつも通りゆるーい会話をしながらダラダラ時間を過ごすのは、やっぱりキヨくんとだからとても楽しい。
「あ、さくらんぼ入ってんじゃん。いいなぁ〜」
キヨ「うん、デザートに持ってきた。食う?」
「うん、食べる〜」
キヨ「どーぞ」
「ありがと。……うまぁ〜!あ、そういやさ、この間Twitterで見たんだけどさ、さくらんぼの茎を舌で結べる人ってキス上手らしいね」
キヨ「あ〜、俺も見た!」
「キヨくん、出来んの?w」
キヨ「えー、どーだろ!意外と簡単なんじゃね?」
「ちょっと面白そうだからやってよ!」
さっき食べたさくらんぼの茎をキヨくんに手渡す。
キヨ「…それでこの後はこうだっけ?」
グッと手首を掴まれる。
キヨ「そんな事しなくても、今キスしたらわかるでしょ?」
「えっ…」
そのままグイッと手を引っ張られ、キスをされる。
「んっ!」
キヨ「…ん…」
キヨくんの柔らかい唇が、ふにふにと気持ちの良い感触でとろけそうになる。
そのまま自然と舌を侵入させ、くちゅくちゅと音をたてる。
「ん…、ふっ…はぁ…」
片手を頬に添えられ、何度も角度を変えながらキスをする。
頭がボーッとする…
ムズムズとしたもどかしい感情。
「キヨ…く…、もっ…」
もっと…。
そう言おうとした瞬間、スッと口を離される。
「…ぇ…」
キヨ「…どお?レトさん。俺、キス上手い?」
…コイツ、わざとだ。
俺が何を言いたいのか分かっててキスをやめやがった。
「………上手…」
ムカついたので素っ気なく返事をする。
キヨ「良かったぁ〜」
ニヤニヤしながら、俺の顔色を伺ってくる。
くっそぉ……。
キヨ「どーしたの?レトさん」
「…別に」
キヨ「出たー!沢尻エリカー!」
「うるさい」
キヨ「もっとして欲しかったらおねだりしてみな」
「なっ…!」
なんやねん、コイツ!めっちゃ腹立つ…!!!
「別にしなくていい!!」
キヨ「ふーん、あっそ!」
まーだニヤニヤしてる…。
俺は、黙々とお弁当を食べ切る。
キヨ「ホントにいいのかな〜?」
「いい!」
ピシャリと言い切ると、きっと俺が甘えるとでも思っていたのだろう。
少し不満そうに、ならいいけど〜っと言いながら残りのおかずを平らげる。
ちょっと素直にならなさ過ぎたかな…。
「キヨくん」
キヨ「んー?」
ちょっとだけ、甘えてあげる。
「後で、もっと、して?」
キヨ「っ!?///は〜〜〜、もうホントそーゆーの反則。…覚悟しとけよ?」
「こっちのセリフだわ」
キヨ「やっぱ可愛くねぇー!」
ーさくらんぼのように甘酸っぱいキスを。
茎が結べるほどの舌使いで。
俺をとろけさせて。
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