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しらないふりはとくいです?
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入学式が終わりクラスに移動している時に後ろからトンッと肩を叩かれた。
「んー?だれぇ?」
後ろに立っていたのは、黒髪で背が高めの爽やかそうな顔の整った男だった。
目があった瞬間顔が赤くなった、面白いなコイツ。
「…っ、あ、あの…フラフラしてるけど大丈夫か?」
「俺?全然大丈夫だよぉ、ありがとね」
ニコッと微笑み、じゃ、と言い踵を返そうとしたら今度は肩をガシリと掴まれた。
「…あ、あのさ、何度もごめんな、
俺と友だちになってくれないか…?」
この時俺は多分顔が固まっていたと思う。こんなこと言われたのは生まれて初めてだったから。
「ふっ、あはは、いいよ全然!」
「よっしゃ、さんきゅー!お前名前なんていうの?俺は瀬川拓。」
そう言って少し砕けた口調で笑いながら聞いてきた彼は何処と無く雰囲気が礼二と似ていて胸が痛くなったけど気が付かないふりをした。
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