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ずぼし?
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二人きり、少しだけ気まずい雰囲気を誤魔化すように話しかけた。
「今日の朝、色々とごめんねぇ。…全部記憶から抹消しちゃってくださいっ!」
顔の前で手を合わせ、笹本くんに向き合う。
「あ?…ぜってぇやだ、せっかくお前の素の部分っつーか、色々な部分見れたのに。絶対なかったことにはしねーし忘れねぇ」
だから杉田も、俺があの時に言ったこと、全部なかったことにすんなって言われて
…図星をつかれて、言葉もでない。
守りたいなんて言われたのは初めてで、どうしていいかわからなくて、怖くて、だけどどこか嬉しくて、そんな気持ちを全部なかったことにして逃げようとしていた。
ああ、もう、俺、本当ダメなやつ、
「…ごめんね、笹本くん」
「いや、謝る必要なんてねぇよ、」
ただ俺が覚えててほしいだけだから、と俺の頭をグシャグシャッと撫でた。
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