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やっぱりはんそく?
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「おい、階段あるぞ。大丈夫か?」
気が付いたら、いつの間にか屋上へと続く階段で、大丈夫だよ、と返事をしようとしたら手を握られた。
「ちょ、笹本くん、手、」
顔を見上げて質問をすると、強く握られていた手に更にギューッと力が入って、
「杉田、フラフラして危なそうだから」
だから俺が掴んでてやる、と言い微笑んだ。
…ちょ、もう、やっぱり笹本くんは反則だ。
涙目になったり、赤面したり、仏頂面になったり、微笑んでみたり、噂で鬼と恐れられている彼は、実際は表情豊かで。
クラスで今まで出したことのない表情がいくつも見れてるんだな、と思ったらいつの間にか胸のチクリはなくなっていた。
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