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きにするたいぷです?
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もう屋上の扉の手前で。
意外と短かった階段に、少し残念に思う自分がいて、途端に恥ずかしくなった。
「笹本くん、手、ありがとぉ」
「おう」
手を離すんだと思い、お礼を言ったらなんと、笹本くんは俺の手を離さず、繋いだまま入っていった。
え、待って、瀬野いるよね…?
瀬野は笹本くんが俺に守りたいと言ってくれたことを知らない、俺がゲイだってことも知らない、ってことはこのまま手を繋いで入ったら絶対面倒くさいことになる、と頭の中で警報が鳴った。
…でもまあ、いつものゆるい感じでいけば大丈夫かな、瀬野もそんなに気にしないタイプそうだし、と自己完結した。
はずだったのだが…
「あ、おせーよ、って、な、なに、
なんでお前ら、手繋いでんだよー!」
どうやら瀬野は気にするタイプだったようだ。
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