アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
5話
-
「写真見てたのか?」
「うん、やっぱりぎごちないなぁと思って。」
苦笑すると「だな。」と夜宵も笑った。
「でも今はちゃんと笑えてるだろ?」
「夜宵達のおかげだよ。」
夜宵の問いに苦笑混じりに答える。
笑い方すら忘れていた僕をもう一度笑えるようにしてくれたのはこの家族だ。
一生感謝しても仕切れない。
しかし、夜宵は「んな事ねぇよ。」と言ってくる。
「それより、そろそろ出ようぜ?」
片手に持った鞄を持ち上げて見せられ時計を見ると、いつも家を出ている時間だった。
「そうだね。」と頷いてカメラを鞄の中に入れて手に持つ。
2人で下に降りて美雪さんに声をかける。
「行ってくる。」
「行ってきます。」
するとお弁当を2つ手に持ってきて「いってらっしゃい」と笑顔で返してくれた。
それを受け取って鞄の中に入れる。
「気をつけてね。」
靴を履き終わると優しい声で言われた。
もう一度「行ってきます」と言ってから家を出た。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 79