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11話
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10分ほど公園で待っていると夜宵が少し息を切らしながら来た。
「冬麻ッ」
「あ、夜宵。」
「なんかごめんね。」と謝ると「謝るな。」と返される。
そのまま「帰るぞ。」と鞄をとられた。
「ちょっ!夜宵⁉︎
荷物くらい自分でもてるよッ」
取り返そうとしてもヒョイと持ち上げられてしまいなかなか取れない。
あげく、取り返そうと伸ばした手をもう片方の手で掴まれた。
「お前、学校からここまで歩いただけでも疲れてるだろ。
体力ねぇんだから、無理すんな。」
「ッ....疲れてなんかないよ。」
「嘘だな。顔色が悪い。」
たしかにさっき休んだおかげで結構体力は戻ったが、流石に貧血かもしれない。
痛いところをつかれてなにも言い返せずにいると
「遠慮するなっていつも言ってるだろ。
頼りかたがわからないとしてもしんどい時くらいはちゃんと言え。」
と頭の上にポンと手を置かれた。
「......わかったから子供扱いはやめて。」
ため息をつくと「ある意味ガキだろ。」と言われる。
「はぁ⁉︎どこが⁉︎」
「...秘密。」
何度聞き返してもはぐらかされる一方で全然教えてくれなかった。
最終的には話題を変えられその話は打ち切りにされた。
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