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16話
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『久しぶりなのに喜んでくれないんだ?』
「......喜ぶとかの問題の以前に聞きたいことの方がたくさんあるかな。」
なんで僕のケータイの番号を知っているんだとか
なんで電話をかけてきたんだとか
色々言いたいことがあるが、どうせ言っても無駄だろう。
一人イライラしていると、電話の向こうからは
『へぇ...、冬麻がボクに興味を持ってくれるなんて
嬉しいなぁ......。』
という、普段の声より少し甘い声が聞こえてきた。
「あの頃と変わらないのか。」と思わずため息が出そうになる。
「...どこをどうとったらそういう風になるのかな?
安心してよ、君に興味を持つことなんて一生ないからさ。」
この男と話していても疲れるだけだ。
早く話しを切り上げた方がいい。
『連れないなぁ...。
まぁ、そういうところも可愛いけどね。』
「可愛いなんて言われても嬉しくない。
......要件がないなら切るよ?」
「まさか声を聞きたかったとか訳のわからないことは言わないだろうな。」と警戒しながら答えを待つ。
すると「あぁ、そうだった。」と帰ってきた。
一応、要件はちゃんとあるらしい。
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