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28話 –⁇side–
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人が多くなるにつれて煩くなっていく教室。
朝から元気だななんて思いながら窓の外を見る。
外は雨が降っていて暗い。
大抵の人は雨よりも晴れている方がいいんだと思う。
でも、俺からしたら晴れよりも雨の方が気分がマシだ。
時計を確認するとSHRまでまだ時間がある。
本でも読もうかと考えた瞬間、近くにいた男子の話し声が耳に入った。
「そういやさ、この前碓氷が駅前にいるのみたんだけど。」
「碓氷が?
あいつ外出たりするんだな。」
それを聞いて少し驚く。
湊が外に出るなんて珍しい。
すると、笑いながら答える相手に最初に話を切り出した男子が興奮気味に話し始める。
「それもそうなんだけど、なんか男子と一緒に居たんだよ!
しかもなんかいい感じの雰囲気でさー。」
「え、なに?
あいつそっち系だったの?」
聞き手の方は半信半疑で笑いながら聞く。
でもこれはきっと本当の話だ。
それに、湊が外に出てるだけなら意外だなで終わった。
だけど今はそうもいかない。
湊がプライベートで会うなんて1人くらいしか相手がいない。
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