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38話
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「......だからってなんでこうなるの?」
学校祭の数日前、完成した服を着せられた僕は思わず不満の声をあげた。
すると似たような服を着た夜宵は
「似合ってるしいいじゃん。」
と笑う。
でもかなり似合ってる夜宵に言われても何も嬉しくない。
いや、他の人に言われても嬉しくないんだけど...。
そう思いながら着ている服を見直す。
今僕たちが着ている服というのは執事服。
どうせ喫茶店をやるならそれなりの衣装でという女子の意見が反映されてこうなったらしい。
「いやぁ、それにしても女子ってこえーよな...。」
「それはわかる...。」
最後の微調整が終わって着替えながら夜宵と思い出し笑いをする。
話し合いの時に衣装を着るのをめんどくさいと男子数名が言ったところ、クラスの女子ほぼ全員に睨まれみんな黙り込んだ。
あの一件で女子には逆らわない方がいいと学んだ気がする。
そして着替えを終わらせて夜宵とクラスへ戻ると女子数人に話しかけられた。
「あ!
黒川君と渕瀬君いいところに!」
「どうした?」
「実は飾りつけの道具が少し足りなくて、買い出し行ってくれないかな?
女子はみんな飾りつけ準備とか微調整とかで忙しいから...。」
「ダメかな?」と言われ、特に断る理由もなかったので夜宵と了承し買う物リストを貰って教室を出た。
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