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39話
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「とりあえず全部買ったかな?」
夜宵に渡されたメモと袋の中身を確認する。
分担した方が速いだろうということで夜宵はメモの写真を撮って行ってしまった。
自分が任されたものを買ったことを確認して夜宵に連絡をする。
すると少しして「まだもう少しかかる。」と返事が来た。
「わかった、適当に見てるね。終わったら教えて。」と返事をしてスマホをしまった。
買うものを分担するとき、夜宵はちゃっかり自分の方を多くしていったのを僕は知っている。
だから僕より時間がかかるのは当たり前だろう。
(ほんと、変なところで気を使うんだから...。)
ここまで大切にされたことなんてないから逆にむず痒い。
もう少し雑な扱いでもいいのにと思いながら歩き出す。
いや、歩き出そうとした。
足を踏み出す瞬間に腕をグイッと後ろに引かれる。
反射的に振り返ったあと後悔した。
それと同時に全身の血の気が引くのがわかる。
なんで僕の目の前に
「...兄さん、やっと会えた。」
真空がいるの?
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