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50話
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椅子から離れてクラスを見渡すと少し離れたところに夜宵がいた。
夜宵はオールバックにされていて少し眉間にシワが寄っている。
「夜宵、しわ寄ってる。」
あまりに険しい顔をしていたので思わず笑うと「視界が広くておちつかねぇ。」と言って眉間を指先で押さえた。
そしてこっちをチラッと見て
「お前は右側あげてんだ。」
と言われる。
それに頷くとじっと見つめられた。
「な、何?」
「ん?あ、いや...。
やっぱ冬麻は赤より青だろうなって...。」
「ああ、それ八島さんにも言われた。」
みんな同じことを言うなと思って笑う。
でも外したらいろいろ面倒だから外すに外せない。
「......いつまで続くんだよ。」
思わず呟いてしまった言葉に夜宵が反応した。
「ん?なんか言ったか?」
「...なんでもないよ。」
そう言って笑うと「そうか?」と言われる。
するとちょうどよく委員長から全員に準備を始めるように指示が出た。
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