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Siren
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家に帰ると
憐が女に押し倒されていた
燐は怯えてて
女は包丁を持っていた
訳の分からないことを喚いて
それからはよく覚えてない
血だらけになった俺を震えながら燐がタオルで拭いていた
着替えた後に燐は俺の手を取って走り出していた
「澪、何考えてたの?」
「女を殺した時のこと」
「っごめ……」
「いいよ
俺はもうサービス残業もしなくていいし上司に怒鳴られることもない平日なのにお前と二人っきりでいられるし今空を見ながら膝枕してもらってるし」
「……澪、好き」
「…こんな状況で告白するかよ」
「澪ちゅーしていい?」
「……いいよ」
大量の出血で意識が朦朧とする中駆けつけた警官の足音とサイレンが木霊している
燐の腕の中で俺は眠る
………邪魔、しないでよ
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