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黄色のチューリップ。
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「わー!既読ついた!」
「でもその程度のメッセージ、あいつ絶対返信しないよ」
「?なにいってんの」
「…」
「してくれたじゃん」
「……」
「月が、僕が送ったメッセージを
あの長い指でスマホを操作して、わざわざ見てくれたんだよ?」
「…」
「既読してくれたんだよ?
既読なんてもう返信にほかならないよね。」
「……」
ピコン
「あ、」
「ん?スタンプか文打つの面倒だからってスタンプで済ましやがったな」
「……」
「あ、ちょっ……買ったの…」
「うん」
「買ったのメジェド様スタンプ。」
「うん」
「使うの」
「?誰にも見せるわけないじゃん」
「……」
「既読だけであんなに嬉しかったのにスタンプなんて僕に送るために数ある中からひとつを選んで送ってくれたんだよ?
これはもうプレゼントだよ。
それはもう買うしかないよね。」
「……あっそう
まぁ俺は別にいいけどね。
お前が幸せなら」
「…」
「………お前いつ俺のこと好きになんの」
「………俺、歌のこと好きだよ」
「……………早く、好きになればいいのに。
馬鹿だな」
「……僕、今幸せなんだよ。
ね、歌…僕今幸せ……だから…」
「分かってるよ
俺はお前の居場所でありゃそれだけでいいんだよ。
都合のいいやつは1人くらいいた方がいいだろ」
「ごめんね。
……………ごめん。」
叶わない恋をしてる功が好き
俺に罪悪感を抱えながらも月のことが好きで仕方ない
不毛な恋をしている功が好き
月は功の想いに応えたりしないけど
それでも少し期待しちゃってる功が好き
そういう功がかわいい
あいつを好きなお前が好き。
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