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思い出すな
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いつも通りの時間の電車に乗り、いつも通り自分の教室へ向かう。
僕が通っている短大は主にパソコンを使ったIT系の授業が主流の学校だ。
まぁ親に半分強制的に決められたんだけど(笑)
将来に役立つし、まぁいいやーって感じで入学を決めてた。
とりあえず翔平から離れられるなら何でもよかった。
僕のクラスは3階あるうちの2階で、一番奥の角っこにある。
普段あまり運動しない僕からすると階段を登るだけでもきつい…
すると_________
「わっ!!!」
次の階段を登ろうと曲がりかけた時、見知らぬ女の子と肩がぶつかった。
「ごっ、ごめんなさい…っ」
「え、あ、うん…」
その女の子は泣いてた。
僕に軽く一礼して謝ると、走っていった。
『ごめんなさい_________』
なんかあの日の僕みたいだな。
泣きながら修平から逃げて、家に着いた瞬間玄関で泣き崩れてたなぁ…
って何またあの日のことを…
もう忘れるって決めただろ。
朝から考え込んじゃってるのは、今日みた夢のせいだ。
もう思い出すな、自分…
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