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久々の再会3
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なんでこんな所に、
ていうかなんで家に帰らずこんなとこにいんの
修平「…」
修平は僕の顔を驚いた顔でじっと見るだけで何も答えない。
彼女らしき女の子も僕と修平の関係を疑うように、微笑を浮かべている。
女の子「誰?この人」
(そりゃ、そうなるよな)
僕「…えっと」
今のこの関係をどう言えばいいのかわからなくて口ごもる。
聞きたいこと、話したいこと、謝りたいこと、本当は修平としてみたいこと
いっぱいいっぱいあるんだ…
本当は話したくてたまらなかったんだ。
やっと会えたのに
こんな形でも、もう一度会うことができたのに…
でも、君にはもう
大事な恋人が居たんだね_________
なぜか胸がキューってなって、すごく苦しくて痛くて
僕「ただの幼馴染です!
ごめんなさい!失礼します」
せっかく買いに来たはずの漫画を本棚に戻して、
気づけばあの日みたいに走ってその場から逃げてた。
振り返ることも、しなかった
ただただ泣きそうで、心臓がバクバクうるさくて…
僕「なんだ…
新しい彼女居たんじゃん…」
それぐらい普通だろ。
高校の時から修平モテてたんだから。
彼女くらい、いるだろ_________
それなのに、少し前までホッとしてた気持ちが消えて
モヤモヤするなんて…
駅のホームについて誰も居ないのをいいことに僕は泣いていた。
訳も分からないまま声もあげずに静かに泣いた。
「早く家に帰ってあげて」
一番伝えなきゃ行けない言葉も
「彼女いたんだね!おめでとう」
祝福の言葉も
「久しぶり。会いたかった」
素直に気持ちを伝えることもできずに、僕は逃げた。
結局僕は何もあの日から成長していない。
弱虫のままだったんだ_________
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