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もう、いいでしょ?2
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ガタンガタン…
電車が線路の上を走る。
その音だけが車内に響いている。
そのはずなのに僕の頭の中では修斗の声が。言葉が。
こだましていた。
チラッと視線を移すと奥の席に座った修斗は眠ってしまっていた。
[ まもなく、◯◯駅、◯◯駅です ]
修斗が降りる駅だ。
もうすぐ降りなきゃいけないのにぐっすり眠ってしまっている修斗をみて「やっぱ修斗は修斗だな」なんて考えてしまう。
早く起きて
心の中で暗示するがダメみたいだ。
全く起きない修斗の元へ行き起こそうと決意する。
僕「修斗、修斗
つくよ起きて」
運良く修斗が座った席の周りには他の乗客がおらず、このやり取りが見られずに済んでいる
修斗「…」
起きねぇ………
僕「おきてってば、修斗」
電車の中だから思うように大きい声が出せない。
もう着いちゃう…
修斗「ん…」
あ、起きそう!!
僕「修____________________」
修斗「あ、…せんぱぁい」
グイッ
僕「へ」
急にネクタイを引っ張られたと思ったら修斗の顔が目の前に
ちゅっ
修斗「先輩、好き……」
ガクンッ
[ ドアが閉まります。
危険ですのでドアから離れて__________
プシューっ
ドアが閉まってしまった。
修斗が降りる駅なのに、起こせずに通り過ぎてしまう
なんて、今はそんなことどうでもいい
今僕、また、キスされた__________?
ふにっとした感触を思い出し唇を抑える。
僕は顔を真っ赤にして固まってるというのに
目の前のこの男は気持ちよさそうにまた寝ている。
ばかやろ
勝手にキスすんなってば…っ
本当に周りに人がいなくてよかった
こんな顔、誰にも見られなくてよかった
ただ、修斗にされたキスを
一ミリも嫌だなんて思っていない自分に
驚くばかりだった
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