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もう、いいでしょ?3
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結局あの後、僕の最寄駅に着くまでに修斗を起こすと、また修斗は僕を家まで送ってくれた。
近いからいいって言ってるのになぁ…
僕が必死に起こすと修斗はめちゃめちゃ驚いた顔で飛び起きて「ここどこ!?」なんて言って寝ぼけてたけどなんとか降りるのに間に合ってよかった…
そんなことより………
『先輩、好き』
あのキスが忘れられない_______
修斗に問い詰めたって、
結局意味なくて
傷つけるだけだし………
修斗「先輩?どうしたの?」
僕「…あ、ううん」
修斗「元気なくない?あ、俺のせい?
ごめんね起こさせて!」
僕「……うん」
もっと明るく振る舞えばよかったけど、
あのキスが頭から離れなくて返事が曖昧になってしまった
修斗「……先輩」
僕「なに?」
修斗「俺、もしかして_______
キスでもしちゃった?」
僕「_______えっ」
え、な、なんでわかんの
まさか起きてたとか?
僕「う、うん」
もうここは正直に答えておこう。
修斗「やっぱりかぁ…!」
修斗はやっちまったとでも言いたげに頭をわしゃわしゃ掻いている。
(ああいうのは困るからやめてって、
言ったほうがいいよな…)
僕「あのさ、修斗_______
修斗「俺さ、さっき先輩にキスしてる夢見たんだよ
…めちゃくちゃ幸せな夢だった」
僕「…っ」
修斗があまりにも甘ったるい声で、
優しい顔で微笑むから思わず息を飲む。
そんなこと言われたら、
もうあんなことやめてなんて言いづらいじゃないか
僕「あ、あのさ、もうああいうのは…」
修斗「わかってるよ。しない。
でもあれは寝ぼけてて不可抗力だから許して」
真剣な表情で言われると、「うん」としか言いようがない
そうこうしてるうちに、僕の家の前に着いていた。
修斗「ついたね!先輩今日はごめんっ!
じゃあ…また」
まだ話しかけてはいけないと自分に言い聞かせているのか修斗は「また明日」とは言わなかった。
僕「お、おう」
背中を向けてまた駅まで歩き出そうとする修斗
僕もそれを見送って家に戻ろうとしてたはずが_______
僕「修斗!!!!」
なぜかその背中を追いかけて
いつのまにか僕は大声で彼の名前を呼んでいた。
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