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もう、いいでしょ?5 side 修斗
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先輩と同じ電車になって、「しまった」とは思ったけどいつのまにかオレは眠ってしまっていて。
その間に最高の夢を見てたんだ。
先輩と両想いになれて、オレが先輩にキスする夢。
しかも感触もリアルだったからまさかとは思ったけど、
あとあと聞いたらオレ寝ぼけて先輩に本当にキスしてしまっていたらしい。
それに関しては申し訳ないけど、
オレにとったら好きな人と事故でもキスできたのは嬉しい。
先輩の最寄り駅までオレは起きなかったらしく、一緒に降りて先輩を家まで送り届けて帰ることにした。
なんだか未だに少し気まずさが残っていたから
明日からまたどうしようと思っていたところだった。
「修斗!!!」
後ろから先輩がオレを呼ぶ声が聞こえた。
「え?」とは思ったけど振り返る。
その内容は、
オレが先輩を避けていたのをやめてほしい
ということだった。
まさか先輩の方からそんなこと言われるとは思ってなくてオレは目を点にして聞いてた。
先輩はもう怒ってないからああいうのはやめて
と、言ってきた。
なんだかずっと気にしていたものを、
解決してくれたような、そんな気持ちになった。
オレは嬉しすぎて先輩に抱きつくと、
もうしないと約束した。
先輩は嬉しそうな顔をしていた(実際にはそう見えただけ)
先輩はオレにバイバイと手を振ると、
元来た道を帰っていった。
明日からまた、先輩と話したり、目を合わせたり、
いっぱいいろんなことできるんだ。
またあの日みたいな元どおりの生活に戻れると考えたら嬉しすぎて、オレはニヤケながら駅まで歩くのだった。
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