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事件発生
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あの後少し拗ね気味の折と昼食を食べ終えると、3限目の移動授業のために廊下を歩いていた。
折「はぁ〜、もう帰りたいよぉ」
僕「今日、この3限で終わりじゃん」
そう。
いつもは4限目まであるのだが、4限目の担当教師が体調を崩して授業が急遽無くなったのだ。
こんなラッキーな事は滅多にない。
僕はそれを朝知ったのだが、すぐ家に帰って寝てやろうと決めていた。
でも折が1時間以上も一人で時間を潰すと言うから、可哀想だしまぁ言っても暇だし付き合ってやることにした。
僕「3限目終わったらゲーセン行くぞ?」
折「…うんっ!!いく!!!」
折は一瞬驚いた顔をした後、これ以上ない笑顔で頷いた。
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折「あ、邪魔しないでよっ翠!!」
僕「いや僕邪魔してないから!
邪魔なの折だから」
あの後、3限が終わりゲームセンターに向かって今に至る。
ゲーセンに行くとよくある、カートゲーム。
それを折がやりたいというから二人で対戦することに。
(実は僕、もう免許持ってから得意なんだよなぁ…)
なんて軽く考えていたのに意外と難しい。
免許を持っていない折の方がまっすぐ、カーブでもうまく運転している。
たまにぶつかってきて邪魔だけどね。
結局なんだかんだいって、3レース全て折の圧勝だった。
僕「参りました……」
折「えーっとぉ、免許?でしたっけ?
持ってるはずですよねぇ??」
僕「うっ(コイツうぜぇ)」
折「よしっ、クレープ奢りね?」
にんまりとでも表せばいいのだろうか。
ものすごいうざったい笑顔を浮かべた折がそう告げる。
そう、負けた方がクレープを奢る。
というルールだったのだ。
僕「いこ。クレープ屋」
折「やったっ!!!!
ありがとう〜みどり〜」
折はとても嬉しそうに笑っている。
まぁそれだけ喜ばれると奢るのも悪くないかなぁなんて
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折「じゃあね!翠!
本当ありがとう!!」
僕「うん!!気をつけてね!」
クレープを食べ終えた僕らは、折が今から先輩と会うからと、別れることにした。
クレープ屋の前で別れ、折の背中を見送ると僕も帰ることにした。
時計を見るとまだ16:00過ぎ。
帰っても暇だなぁと思い、本屋に行くことに。
前に修平とばったり会った本屋…
なんか行く気が少し失せるけど、もう会うこともないだろうし僕は行くことにした。
(会いませんように……)
そう願いながら_______
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