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「おきろ、このカス。誰に断ってこんなところで寝てんだ」
「ゲホッ…ごめんな…さい…」
そう言ってお腹を蹴られる。こんなのは日常茶飯事。
僕はここにいてはいけない。
なぜなら僕はいらない子だから。
黙って起きて、部屋の隅へと移動する。ここにいないと怒られてしまう。
しばらくそこにいると、部屋の中に人の気配が消えた。
どうやら出かけたようだ。
もう限界だ。ここ何日かは何も食べれいない。
体力も限界だったが、こんな地獄で最期を迎えるよりはと思い玄関を開ける。運がよかったら生き延びれるかもしれない。最悪は死だ。
どうなろうとかまわない。
やっとの思いでたどり着いたビルとビルの間。
そこに膝を丸めて座る。
気が付けば僕を見下ろしている影があった。
それに気づき顔を上げると知らない人が僕を見ていた。
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