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19 さいど愁
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ごはんも食べ終わってゆっくりしていると
「愁、風呂にでも入るか。いつまでもそのかっこじゃいられないだろ」
そういわれて自分の服を見てみる。
裾が破れているし、少し穴も開いてる。
確かにこのままじゃだめだな。
「服も買いに行かなきゃだしな。あ、一緒に入るのもいいかもな。怖かったら言ってくれればいいからな」
俺も入ってなかったしな、と
一人では怖いし、一緒に入るのいいかも。
「は、はい。頑張る」
大丈夫。ここにはあの人もいないし。いるのは藤宮さんだけ。
「愁、大丈夫か。怖くないか?」
「だ、大丈夫です」
服は脱がなきゃだめだよね。
「ん?どうした?」
「服、脱ぐ、の」
服の下は傷とか痣でいっぱいだ。さすがにこれは見られたくない。
「大丈夫だから言ってみな」
「…服の下。見ても嫌いにならないでね」
「ああ、心配すんな」
怖いけど、脱ぐしかないか。
自分でも嫌になるくらい、多い。
「ッ…」
「大丈夫。気にすんな」
よかった。この人が拾ってくれて。
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