アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
32
-
愁が食べ終わったので、愁にはテレビでも見てていいと言って仕事を始める。
あいつ、仕事送ってきすぎだろう。一週間休むんだし仕方ないか。
その間に愁がこの家、俺や篠崎に慣れてくれるといいのだが。
しばらくやり続けて、伸びをするついでに時間を見る。6時か。篠崎が来るのは確か8時だったはず。
さっきご飯にしたけど、ゼリー以外も食べてもらわなければならないし。
「ご飯にするか」
「…いらない」
「少しでいいから食べような」
「…わかった」
よっぽど嫌だったのか、ソファーの上に置いてあったクッションを抱きしめている。
よしよしと頭を撫でてキッチンへと向かう。
作るのは食べやすいであろうおかゆ。前はすぐダメだったけど、今回は大丈夫だろうか。
丁度いい大きさのお椀があったのでそれによそって俺のご飯と一緒に持っていく。
ソファーの上に座っている愁を呼ぶ。
「おかゆなんだけど少し食べてみないか?」
「うん」
少し掬ってパクっと食べる。
「…おいしい」
そんなこと言われると思わなかったので少し驚いてしまう。
「そうか、そうか。それはよかった」
「これ全部食べるの?」
「できればな、無理なら言えよ」
うんと言ってからまた食べ始める。
おっと、見ている場合じゃないな。自分も食べないと。
食べるのはゆっくりだが、ちゃんと全部食べてくれた。よかった。
「よく食べれたな。えらいぞ」
そういって食器を片付けるためにキッチンへと向かう。
あ、先に風呂にでも入れておくのもいいかもしれないな。
「愁ーっと寝てたか。まだ時間あるし、寝かしておくか」
俺もこの量の仕事片付けなきゃならないしな。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
32 / 44