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次の日の朝、僕は藤宮さんに連れられ、マンションに来ていた。たぶん要さんの家があるんだと思う。
ピンポーン
「はい、どちらって魁斗?なにしてんだよ。とりあえず入れ」
すごい、藤宮さん何も話してないのに。
「行くぞ?」
「あ、はい」
エレベーターに乗って部屋まで行く。藤宮さんもだけど、結構高いところに住んでいるから他の家が小さく見える。
ピンポーン
「魁斗お前連絡もよこさないでって、誰この子」
「おう、紹介するな、こいつは桜田愁。訳あって今一緒に住んでんだ」
僕は藤宮さんの後ろに隠れていた。だけど、僕を紹介してくれたし、顔も見なきゃだめだし、でも怖いし。
「愁君っていうのか、僕は林堂要。こんなところで立ち話してもあれだし、まあ入りなよ」
邪魔するぜーと入っていく藤宮さんに手を引かれ、僕も後に続く。
「で?魁斗、この子はどうしたの」
「拾った」
「親は?」
「いるだろうけど、探してはないみたいだ」
「理由は?」
「虐待だろうな」
「あー」
僕がきょろきょろとあたりを見渡している間に、なにやら話していた。
「魁斗、すこし愁君と話させて」
「わかった、愁。少し俺いなくなるけど、要が話したいことがあるって、大丈夫か?」
まだ会ってそんな経ってないし、二人っきりになるのは怖いけど、チラッと林堂さんを見るとニコッと微笑まれた。
「…大丈夫…かも」
「よしよし、要、変な事すんなよ」
「俺を誰だと思ってるのさ、大丈夫だよ」
そういうと、藤宮さんは違う部屋に行ってしまった。
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