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「さて、愁君。聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
「…はい」
「緊張しなくても何もしないさ。ちゃんとご飯食べてる?」
「ぜりーってやつ食べてます。あと軽いおかゆ?」
「そうかそうか。最近困っていることとかないか?寝れないとか」
「寝れないとかじゃないですけど、すぐに目は覚めてしまいます」
「そうか、聞きたいこととかある?」
初対面なのに、そんなに緊張しないのは、お医者さんだからだろうか。
「林堂さんは、「要でいいよ」…要さんはいつから藤宮さんと…」
「俺たちは幼馴染なんだ。まあいつからっていうのは覚えてないけどな」
「そうなんですか」
「よし、話し終わり。おーい魁斗入ってきていいぞ」
なにが聞きたかったのかはわからないけど。
「で、魁斗はなんで俺にこの子を紹介したんだ?」
「ああ、お前に隠し事はできないし、したとしても俺ん家来たとき分かるからな。そうなるとお前キレそうだし。だから、連れてきた」
「はぁ。お前さ、この子どうするつもり?まあ聞かなくても想像は出来てるけど」
「こいつは俺の家に置いておく。このままほっておくわけにいかねえし。それに何より返せないと思ってる」
「それについては俺も同感だが、この子は一般人だ。それと親父たちには言わないといけないだろう」
「一般人なのはわかってる。それと、親父たちには近々行くつもりだ。その時に伝える」
「わかったよ。なんかあれば頼ってくれよ」
「わかってる。いつもすまないな」
そんな会話を聞きながら僕は、いつか親父さんに会うのかと考えていた。親父さんってどんな人だろうか。怖い人じゃないといいけど…
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