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ランチタイムラヴァーズ・・・・終
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「タカノさんのセックス最高……」
激しい波がひき、高埜の腕の中で満足そうに息を整える檀を後ろから抱きしめ、ひくひくと収縮を繰り返すアナルに差し入れた2本の指でゆっくりと腸壁を撫でてやる。そこはとろとろに潤んで、名残惜しそうに高埜の指に吸い付く。
「ごめんね……いっぱい中に出しちゃった……」
「ん……嬉しい……」
そう言いながら、檀はするっと高埜の腕から抜け出し、身体をずらすと高埜の精液に塗れたペニスをぱくりと咥えた。
高埜はその髪に手を添え愛しそうに撫でる。
白濁をきれいになめとって、檀は体を起こして高野に抱きつき、その舌で高埜の唇を割り舌を求めた。自分の味が口に広がる。
萎えることを忘れたように立ち上がったお互いのペニスも絡み合う。
たまらなく愛しさがこみあげ、高埜は檀に覆いかぶさり、両脚を抱え上げ、まだ綻んでいる檀のアナルに、硬くいきりたったものを突き入れた。
「あっ…んんっ……すげ……」
「マユミ……俺が好き?」
「あっ……あっ……いいっ!…ああん!いいい!」
「好きって言って?」
「好きっ!……あっあっ!すきっ!」
◆
はあはあと二人の荒い呼吸が部屋に響く。
シーツに這った檀に後ろから突き立てていたペニスを抜き取ると、ポッカリと開いた口から高埜の放った情がこぼれ出す。
この瞬間を見るのが高埜はたまらなく好きだ。
それを知っている檀も見せつけるように尻を上げる。
「タカノさんのランチすごい量……」
揶揄うような檀に高埜は苦笑いでパチンと尻を叩く。
檀も笑って、アナルから溢れる 精液を指ですくいペロリと舐めてみせる。
「あーあ、昼メシがこれってどうなの?俺」
「今度、埋め合わせするよ。なんか食べたいもの考えとけよ」
時計を見ればもう13時半になろうとしていた。
「ごめん、15時に来客なんだ。先にシャワー使うね」
高埜はそう言って檀の額にキスをするとベッドから離れた、
檀は大きく伸びをしてベッドに身を投げ出すと、スマホを手繰り寄せ、メールとラインのチェックを始めた。
熱いシャワーを首から下に浴びながら、高埜は満足しきった自分のペニスを撫でさすった。
『運命の恋かと思っちゃった』
檀はとても正直な男だった。
檀の「恋」はイコールセックスだった。そして「運命」は一つではないらしい。
高埜と出会った後も、檀は平然とゲイアプリでカジュアルにセックスの相手を募集していた。夜はほとんど誰かしらと会っているようだった。
高埜もそれを咎めなかった。別の男とのセックスを楽しげに話す檀を見ながら、微笑ましく思ったりもした。
結局社内ではあいかわらず接点のない二人だったが、こうしてたまのランチタイムの逢瀬に欲情を貪り合う背徳感に酔った。
檀と寝てみて、自分が何を求めていたのかがはっきり見えた。
髪をセットし直し、きっちりと身支度を整えて、高埜はベッドで心地よい寝息を立てている檀にそっとキスをした。
多分、この営業マンは、夕方までこのホテルでゆっくり惰眠を貪るのだろう。
◆
昼サボった罪悪感を少しの残業でチャラにして、21時過ぎに自宅に戻った。
高埜の自宅は一昨年購入した都心の3LDKで、築年は古いがリノベーションで概ね理想の住まいとなった。
2匹のスコティッシュがトコトコと駆け寄ってきたのを、両手で抱きあげて、高埜はリビングに向かう。
「ただいま」
「おーおかえり……」
キッチンから小太りの髭面の男が現れる、
「メシは?」
「食ってない。なんかある?」
「今そば茹でてたんだけど。肉そばにしてあげようか?」
「たのむー肉多めで」
高埜はソファーに倒れ込むと、ネクタイを緩めた。
「昼飯食いそびれちゃって。今日はコーヒーしか胃に入ってないよ」
同居人は同じ歳の建築デザイナーで、もう10年も一緒にいる。
夫婦とか、パートナーとか、恋人同士とか、二人の関係はそういうふうにも言えるが、出会った時から今も、変わらず、二人はただ気が合うので一緒にいる。
ベッドは一緒だが、二人は一度もセックスをしたことがない。
若い時キスくらいはあったが、それも今はほぼない。
出会った時から老夫婦みたいだと友人たちには言われる。
檀と出会った時、あまりの体の相性の良さにこの生活を終わらせて、檀との人生を!と考えもしたが、あの夜家に帰って、相方の眠るベッドに潜り込むと、その夜の感動をどうしても誰かに話したくなってしまった。
話せる相手は相方しかいない。
揺すり起こされて、無理やり酒に付き合わせれながらも高校生のような高埜の話を共感しつつ楽しげに聞いてくれる、そんな相手は相方しかいない。
運命の出会いは一つではないということだ。
ランチタイムラヴァーズ・・・・終
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