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休日 1
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良い夢を見たからか、気持ちいい目覚めだった。
のに、休みの日はのんびりな律兄ちゃんは僕が起きた時はまだ寝ていて、はだけたシャツから綺麗に割れた腹筋が覗いていてビックリしてベッドから落ちそうになった。
逃げるようにソファーに行くと気を紛らわす為テレビを付けた。
適当に付けたNEWS番組を見ていると落ち着いてきたのか、ふと気が付く。
そういえば、どうやってベッドに移動したのだろう。
昨日の事を思い出して、律兄ちゃんに髪を乾かしてもらっている時までは覚えていて、でもそれ以降がプツリと記憶がない。
って事は律兄ちゃんにベッドまで運んでもらったんだ。
「あぅー。」
動揺でおかしな声が出た。
じっとしていられなくて、洗面所で歯磨きをして顔を洗う。
流石に料理はまだ出来なくて、する事のなくなった僕は部屋の隅に置いてあったコロコロでカーペットやフローリングをひたすら無心になって掃除していた。
「雫、何してんだ?」
突然、後ろから声をかけられて驚いて振り向くと律兄ちゃんが寝起きの気怠げな姿で立っていた。
「ぁ、うん。暇だったから。」
正座をして掃除していた僕が可笑しかったのか律兄ちゃんは「くくっ」と笑うと僕の側まで来て頭をポンポンと叩かれた。
「キレイになった、ありがとう。さ、ご飯にするか?」
なんだか子ども扱いかれたのが悔しくてキッチンに向かう律兄ちゃんの背中に向かってあっかんべーをしていた。
やっぱり子どもかもしれない。
2人で朝食をとる。
「そういえば、ギブスはいつ取れるんだ?」
「えっと、来週くらいかな?」
「そうか、やっとだな。」
「うん、やっとだよ。」
「じゃ、ギブス外れたら店来い。」
「ん?」
「髪、結構伸びただろ。」
「あぁ、そうだね。」
前に切ってもらったのが2ヶ月くらい前だったなと思い出す。
けして、不潔にしてる理由じゃないけど。自分の事となるとずぼらになってしまって、服を買うのも髪を切るのも兄ちゃん達に言われなければ、ついつい忘れてしまう。
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