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起きた
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紫苑「ん…ぁ?…どこだここ…」
目が覚めたら見られない天井が見えた。
ぼんやりとしている頭をフル回転させて考える。
あっ思い出した。
俺あの時気ぃ失ったんだった。
通りで身体中が痛いわけだ。
紫苑「よっと…」
起き上がりこの部屋にある唯一の扉へと向かう。
近づくにつれ話し声が聞こえた。
ゆっくり扉を開けるとだだっ広い部屋に4人の男がソファー,キッチン,テーブル,と3箇所に別れて何かをしていた。
紫苑「…マジかよ」
緑「おっ?起きたんか,朝ごはんいるか?」
紫苑「…いらない」
黄「はは~どんまーい,断られてやんの~」
緑「うっさいわ!」
ん?
赤の死神さんと目が合った。
数秒睨み合う?見つめ合って?いると軽く手招きされた。
とりあえず反抗しても無駄なことは分かっていたから大人しくしたがった。
赤「傷は痛むか」
紫苑「さぁ,別に何ともねぇけど」
赤「そうか…お前,名前は…」
紫苑「あれ…言ってなかったけ?」
首を傾げて聞いてみる。
黄「可愛いな~,聞いてるよ~でもねそこのバカは何回か聞かないと覚えれないの~」
紫苑「馬鹿だな…紫苑,別に苗字まで覚えなくてもいいし,昨日も言ったようにもう俺としては関わりたくないんだけど…てかスマホどこ?」
緑「スマホならホイ,充電切れとったからとりあえず充電しといたわ」
紫苑「どーも…うわぁ,やべぇなこれ…」
赤「どうした」
紫苑「ちょと電話する」
かける先なんて決まっている。
«プルルップル,ガチャ»
紫苑「あっもしも…」
律『どこにいるの!なんで電話もメールも返してこないかな!昨日も帰ってきてないだろ!どれだけ俺が心配したと思ってんだ!』
キーン。
叫ばれてケータイを耳から遠ざける。
死神さんらも大声にビクッとなった。
紫苑「ごっごめんなさい…」
律『で?今どこにいるの?てか今まで何してたの!』
さて正直に言うべきだろうか…。
答えは簡単だ。
紫苑「ごめんごめん,今まで昔の父さんの親戚の家に行ってて夜も暗いからってそのまま泊めてもらったんだ,ケータイは電源切れてたの気づかなかったんだよ…ゴメン…律…心配かけた,今日は帰るからちゃんと…」
嘘をつくのにちょとした罪悪感はあった。
律だからかもしれないがちょとだけ抵抗があった。
少しの沈黙のあと聞こえたのはいつもの律の声だった。
律『これからは気をつけてよ?紫苑は見た目可愛いんだから心配だよ…今日はうち泊まるでしょ?まぁ隣だけどね』
紫苑「流石律,分かってるな,うん,今日は泊まらせてもらうわ,もう帰るから帰ったらすぐ律の部屋向かうな,昼飯でも作って待ってて」
律『りょーかい,それじゃぁね~』
紫苑「んーじゃまた後で~」
さてと
紫苑「俺の服返してくんない?」
赤「あ?なんでだよ」
紫苑「今の電話聞いてなかったのかよ…帰るからだっつーの!」
青「服ならそこにある,けどボロボロだ」
あぁ…まぁ昨日あんだけぼこられれば普通そうなるか。仕方ないよな…。
紫苑「別にいい,あんがと…じゃ俺帰るから」
緑「せめてご飯ぐらい食べてい気ぃや,ほら」
机に置かれたスイーツに思わず食べたくなる衝動に駆られたがなんとか抑えて
紫苑「やだよ,そんななんかの薬が入ってそうな飯なんて食えるかっつーの」
緑「…ははは?」
紫苑「マジで入ってんのかよ!…はぁ疲れた…もう着替えて帰る…」
ボロボロの服に着替え始める。
ちなみに今来てた服は膝まであるTシャツと下着だけだった。
多分これは青の死神さんのだろう。
何となく青の死神さんの匂いがしたからな…。
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