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惨劇の幕が上がった
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律の家にて。
律「紫苑!よかった無事で!」
紫苑「律!」
俺は走って律にとびついた。
いつもの俺らしくない行動。律はそれだけで分かってくれる。
優しく強く抱きしめてくれる手にやっぱり友達っていいもんだな…なんて考えてた。
紫苑「律…何かなあったの?」
律が俺のことを理解しているように俺も律のことを理解しているつもりだ。律がいつもの違うのもすぐ気づくことができる。
普通なら抱きついた俺の方に何かあったのって律が聞くのが通常だろうけどね。
律「これから1ヶ月ちょい,実家に帰らないといけなくなった。お母さんが倒れて…そこまで重症じゃないけど一様入院しなきゃいけなくなってね…」
紫苑「分かってるよ…行ったらいい…」
律「でも紫苑が…」
紫苑「大丈夫だって,俺は大丈夫。1ヶ月とちょとぐらいだろ?おばさんに付いていてやれよ,俺はほんとに大丈夫だって!」
おばさん達は家に帰れない俺を時折気にかけてくれ留めさせて貰ったりご飯を作ってくれたりした。
家族思いの律が心配じゃないわけが無い。
もともと律は頭はいいし地元の有名校に行こうとしていたのにも関わらず俺のせいでそこを諦め付いてきてくれた。
嬉しかったけど罪悪感の方が遥かに大きかった。
だからこれ以上俺に関わって家族のことを疎かにして欲しくはない。
紫苑「お願い。俺の分もおばさんの近くにいてあげてよ。」
律「分かった…でも何かあったら絶対に教えてよ!紫苑は溜め込む癖があるからね」
紫苑「ん,分かってる」
その後は律の部屋で過ごした。
明日から律はいない。ちょうど死神さんと約束した月も同じくらいだった。
何があるかは分からないけどこれからおこりうる最悪の自体に律を巻き込まずに済むかもしれなくてとりあえず安心した。
不安はあるけど律をたくさん充電しといて明日から頑張ろう。
この時の俺は知らなかったんだ。
これからおこる最悪の悲劇を…。
これからおこる惨劇の幕が今上がり舞台の役者を操っているのはだぁ~れだ。
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