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プロローグ2 幼馴染み・麻生凌馬
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【凌馬】
「お前どうした?人の顔じろじろ見て」
【緑】
「え、見てた!?」
【凌馬】
「それはまあバッチリな。
てゆうか無意識だったのかよ」
う……否定はできない。
なんか心の声を聞いたのが申し訳ない……。
【凌馬】
「なんか男二人でこうして過ごすと恋人みたいだよなー」
いや、俺が求めていた答えを今言わないでくれ。
反応に素直に困る。
別に凌馬のことは恋愛対象として見てないし、
けどまあ……なんか嬉しい、不思議。
【凌馬】
「まあ独身二人だからこそのんびりできるよなー」
【緑】
「うん。
凌馬は結婚願望ある?」
【凌馬】
「男だしもちろんあるぜ!
そういう緑もあったりするだろ?」
【緑】
「あるよ。
今絶賛恋人探し中」
男二人に想われてたなんて口が裂けても言えないしね……。
凌馬が偏見とか抱いてたら、もう幼馴染みじゃいられなくなるし。
でも凌馬に結婚願望があるなんて知らなかった。
てっきり独身を謳歌して、遊びまくりそうなのに。
まあこんなにも優しくて頼れて性格もいいのなら、
お嫁さんだってすぐに見つかりそうなんだけど。
もし凌馬が結婚したら、
こうやって遊べる日も少なくなるのかな?
【凌馬】
「緑性格いいし彼女いそうだけどな……やっぱり仕事の影響?」
【緑】
「うん。
やっぱり昼夜逆転生活だし構う日が少なくなっちゃうから……」
【凌馬】
「ある意味マイナスポイントだよなー…。
俺みたいな会社員とは訳が違うわ」
ふと、凌馬が安心したような顔を見せる。
そしてちょっとトーンを落としこう呟いた。
【凌馬】
「……なあ緑。ちょっと相談に乗ってもらってもいいか?」
それは本当に、幼馴染みだからこそ気づくことだった。
元々凌馬にはさっき相談に乗ってもらってたんだし、
恩を返すように「うん」と俺も呟いた。
【凌馬】
「実はさ、俺告られたんだ」
【緑】
「え」
それは、なぜかずっしりくる衝撃的な重みを含んでいて。
俺は思わず食いついてしまう。
【緑】
「……誰、から?」
【凌馬】
「会社の同期。
俺もさすがにびびったよ」
凌馬、その人と付き合うの……?
俺、それは、なんかちょっと嫌だ。
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