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「僕と一緒にくるかい?」
ちょっとキザだったかな、と思いながらゴミ溜めの中に埋もれた彼に声をかけても、彼からの返事はなくただ互いに沈黙の時間が過ぎていった
街の賑やかな酔っ払いの声や勧誘の呼びかけの声がBGMのように流れるなか、路地裏では彼は無言でただひたすら僕を見つめるだけだった
彼の目は虚ろで、こちらを見てはいるけどなにを考えているのかわからなかったので聞こえなかったのかな?と思い、もう一度声をかけようとすると半分くらい開いていた彼の目が完璧に閉じられていた
………‼︎⁇
いつもなら誰かが気を失おうがのたれ死のうが、興味すらわかなかったがこの時の僕はなぜか焦っていて、死んではいないことが確認できると、すぐにケータイを取り出し
力のある者を呼び僕の家へ運ぶように命令した
呼ばれてすぐに駆けつけたそいつも、僕がいつもと少し違うことに気づいていたのかいないのかわからなかったが、なにも言わずにただ少年を抱えて車に乗せた
家に着くと、汚い格好のまま寝かせるわけにもいかず
意識を失ったままの彼を風呂に運ばせる
その間に僕は空いている部屋を確認してから
店に少し遅れるとだけ連絡をしてケータイを置いた
少しするとタオルに包められた彼が抱きかかえられて連れてこられた
彼をベッドまで運ぶように言い、横にさせたあと
ここまで連れてきたそいつに先に店に行っているようにと指示した
No.3の彼を引き止めておくと店が回らず忙しくなってしまうので、いつまでもここに留めておくのはオーナーとして申し訳ない
彼は「りょーかい」とだけ残し後手に手を振りながら行ってしまった
しばらく彼が目覚めるのを待っていると寝返りを打った拍子に彼を包んでいたタオルがはだけて真っ白な肌が露わになった
………っっっ‼︎⁉︎⁇
僕は息を飲んだ
そこには真っ白な肌と対照に、数え切れないほどの打撲や切り傷、タバコを押し付けられたあとがあったのだ…
しかも最近できたものばかりでなく
昔から少しずつ加えられていたものだった
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