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「クロ!おはようっ!」
後ろを向くとクリーム色の短くさわり心地の良さそうな髪。可愛くくりっくりした目。馬鹿でかい声で俺を呼んだのはイオ。
挨拶をしたかと思うと俺の肩をバシバシと叩いてくる。
「昨日は大丈夫だった?いきなり倒れたから心配だよ」
「大丈夫だ。慌てて起きて走ったからめまいがしたんだろ。」
「それだけだといいけど…」
「どういう意味だ?」
「なんでもないよ。さっ教室いこう!」
イオは持ち前の明るさでクラスの中でも大人気。
そんなイオはクラスメイトに次々挨拶していく。
俺に気づいたクラスメイトが話しかけてくる。
「クロくんおはよう!今日も眠そうだね!」
「……ぁぁ。」
「あのクロくん?」
「クロ!俺以外ともちゃんとコミニケーション!!」
「返事しただろ」
「もー! そんなんじゃまた…」
「イオうるさい」
「…はい」
昔、クラスメイトが俺は顔だけだ。顔以外は最悪と言われたことに対してイオが一番傷ついて怒ってくれた。
正直イオ以外の人間には興味ないし関わる気もない。
でも今回も気にしてくれるそんなイオが可愛くて俺は頭をわしゃわしゃと撫でた。
「ちょ!クロ!やめっ!」
少し顔が赤くなるイオ。
少しにやけるクロ。心の中では
「あぁ、イオ。俺はコミニケーション取れないんじゃなくて取らないんだ。イオをがかわいい反応するからいじりたくなるんだぞ。」
と思ってる。悪い男。
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