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④
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あの時出てきた紫の龍が、きっとリオンのいう神だろう。
「そなたの願いをひとつ叶えてやろう。言ってみよ」
紫の龍は、現れるなりそう言ったので、間髪入れずに答えた。
「死にたくない。傷治せ」と。
そしたら、ぽかんとした後、龍は腹を抱えて笑い出したのだ。
「死にたくないと答えたのは、そなたが初めだ。面白い。その魔力と指輪を対価に、そなたの願い。叶えてやろう」
直後、握っていた指輪が掌からすり抜けてたかと思うと、目の前で弾け、魔石のみになる。空中に浮くあいつの色は、夢の中でも綺麗な色を放っていた。
「目は潰れてしまって戻らないからな。この魔石を使わせてもらう」
そんな言葉と共に、目の形に変形した魔石が右目へ入ってきた所で、俺の記憶は途切れている。
「レオ、鏡貸してくれねぇか?」
「分かりました」
レオの持ってきた手鏡によって映し出された俺の右目は、灰色ではなく、魔石と同じ蒼色へと変化していた。
つまり、化け物の魔力のこもった魔石はあの龍によって義眼に作り替えられ、俺の目の代わりをしているという事だろう。体も見る限り、あの時の傷は綺麗に治っているし、体が動きずれぇのと、なんとも言えない気だる感以外は特に不調を感じない。
あんだけの傷を受けて、奇跡で生還したとしたら、ここまで普通の状態になることはまずねぇ。確実に何かしらの後遺症が残ってる筈だ。
きっと下手したら、寝たきりも……。そう考えるとゾッとする。
「神様々か……」
リオンが言ってた意味が、わかった気がした。
ーーー
700イイネありがとうございます!
今回は、セルフィのアバターを作らせてもらいました!
本当にここまで来れているのは、皆々様のおかげです。
本当にありがとうございます(*^^*)
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