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⑦
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あの後、再びジークを見送り、今俺たちはコバルトの寝室にいた。なんか、数ヶ月離れただけなのに
、数年帰ってきてないような不思議な感覚だ。思わず、ぽふんとベッドにダイブする。うん。いつも通り柔らくて気持ちいい。
「コバルトー、中入れてくれ」
俺は元の姿に戻った、コバルトの茎を軽く叩いた。風呂場で短時間とはいえ、触手を体の中に受け入れたせいか、獣国にいた時、常に感じていた気だるさがなくなっていた。あれは、魔力枯渇の影響だったのか。
「そう急かすな」
触手で持ち上げて貰い、お風呂に入ったせいか、ほかほかする体をコバルトの中に横たわらせる。こいつの中は久々だが、相変わらず寝心地は最高だ。
「あー。安心する」
「あんまり動くな。落ちるぞ」
するりと、触手が体に巻き付く。今更気付いたが、この触手は俺が花弁の中から転がり落ちないようにするものだったのか。
『なぁ』
「なんだ?」
『魔力許容量が無限な奴って結構いるのか?』
「伝説ではいたな。だが、本当かどうかも怪しいらしい」
そうか。
『なら俺、この体質で良かったわ』
魔力供給に関しては、コバルトがいればどうとでもなる。寧ろ、俺がこいつの魔力を一般並みまで吸えば、もう恐れられなくても済むんじゃないか?
考えを読まれたのか、コバルトの声が花弁の中に響く。
「俺の魔力を恐れられない程度に、吸おうと考えてるなら大丈夫だ。今も昔もこの体質は死ぬほど嫌だが、お前がいれば問題ない。それに、これのお陰で得られるものも沢山あるからな」
「そうかい」
「だが、俺の事を考えてくれたんだろ。感謝する」
『っ! 寝る! おやすみ!』
「素直じゃないな」
触手が俺の髪撫でるように伸びてきたので、振り払う。ほんと、こいつは、ムカつく奴だ。
その夜俺は、久々の快眠を得られた。
やっぱり俺は、こいつの中が一番好きだ。
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