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「そうだ。ホクトのお店、見に行かない?」
「なんで、こんな人間ーー」
「……ホクト?」
「ハイ、ヨロコンデ」
にっこり笑顔のアミラとは対称に、顔面蒼白のホクト。なんかタブるも思ったら、おやっさんと奥さんだ。こういうタイプは、怒らせるとトラウマ並みに怖い。
コバルトからは少し聞いてたけど、半信半疑だったんだよな。けど、これで確信した。アミラは絶対に怒らせてはいけない奴だと。
ホクトのお店に行くと、人間用の装飾品が増えていた。ペアで付けるらしいものも新しくある。
「最近、人間ブームが本格的になってきたからな。多めに仕入れている。あと、魔力変換石の装飾品も人気だ。互いに魔力を込めて装飾品を付け合うと、永遠の絆を得られるらしい。……私も兄様とーー」
「あ、もういいです。説明ありがとうございます」
相変わらずのブラコンに、思わず敬語になったのは、気にせんでくれ。
「お、これいいな……これにしよう」
店内を見回った俺は、魔力変換石の付いたペアのイヤーカフを手に取る。綺麗な装飾入ってるし、イヤーカフならリオンも付けられる。それに、どちらもレオとリオンに似合いそうだ。
「うーん。俺もついでにあいつへ何か買ってくか」
前に買ってもらった指輪は、今では俺の義眼だ。壊れた訳ではねぇが、なんか申し訳ない気持ちになってた。そういう意味では、渡すのもありかもしれない。あいつが使ってるのは特殊なせいでめっちゃ高そうなんで、制御装置のない普通の装飾品の方がいいか。いや、でもあいつ沢山付けてるし、邪魔になるだけか?
さて、どうしようかと悩んでいると。
「お前はこれだ」
と、小さい箱をホクトに押し付けられた。開くと、魔力変換石の嵌ったお揃いの指輪。片方にはご丁寧に首紐が付いていた。
「これは?」
「お前が選んだのを兄様に付けさせるのは申し訳ないからな。俺が選んでおいた」
「って、言いつつ、トール君が戻ってきてから用意してたくせに」
「な! アミラそれは言うな!」
『どういうことだ?』
話が読めん。
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