アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
⑤
-
ーーツン。
「どうした?」
知らない場所、知らない人に好奇な視線を向けられてるせいなのか。アミラがいるのに少し心細くて、思わずコバルトのスーツの端を掴んでしまった。
はっとして、離そうとしたが、意を反して指がこいつの裾を離さねぇ。なんだこれ。意味が分からない。
そんな俺にコバルトは呆たような、戸惑ったような表情を浮かべる。それはそうだよな。俺自身が自分の行動にびっくりしてんだから、こいつは俺以上に驚いてるよな。
「……ここのやつはみんないいやつだ。お前を弄るかもしれないが、悪い事をする奴はいない」
ーーツンツン。
「……。アミラもいる。安心しろ」
ーーツンツンツン。
「………。フリークス。今日は書類整理だけだったよな」
「そうだよ」
「なら、午後に全部やる。午前はこれの案内をしてるから、なにかあったらすぐに来い」
はっと顔を上げると、触手で体を持ち上げられ、コバルトの肩に座るような形にされる。少しバランスが悪くてしがみついたら、笑ったような声が聞こえた。
「掴まってろ。アミラ、行くぞ」
「はい!」
・・・
・・
・
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
127 / 241