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神のいる島(7/16加筆)
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次の日。俺は、コバルトと共に、例の人が住んでいるという浮島に来ていた。
朝食食べ終わって部屋に戻る直前。旅館の人に、お客様を呼んでいる方が来てますよと言われて、入口に行ったら、驚く程、大きな金色の鳥がいたのだ。どうやら、あの人の使いらしく、命令で俺達を迎えにきたらしい。
そこで知ったんだが、あの人、実は神様らしい。驚いたが、俺にかけた術といい、あの普通の人外とは違う雰囲気を考えると、納得がいく。
そんで、鳥に連れられて降り立ったのは、まるでトリックアートのような場所だった。
国一つ浮いてるんですよと言われても疑わない程、大きな島。滝が登ったり、池が窪んだりと理屈じゃ説明出来ねぇ不思議な自然。空中に浮かぶシャボン玉のような物体。所々に見て取れた、人知には理解出来ない空間は、まさに神のいる島に相応しかった。
「すげぇなコバルト!」
「……あぁ 」
テンション上がっている俺とは反対に、明らかに沈んだ声のコバルト。俺がこいつと過ごしてきた中で、1番落ち込んでいるように見える。
どうして、こいつがこんなにもしょぼくれてるのか? 原因は、昨日の夜だ。
あのあと流れでコバルトとセックスする事になった。が、何故かこいつの息子さんが勃たないという絶望的な状況に陥ってしまったのだ。
昨日と違ったことをしていない。しかも、コバルト曰く、昨日よりも興奮してたとか。
俺も不完全燃焼では終わりたくなかったから、言うこときかない恋人の息子に、あれよこれよと試させてもらったが、一向に起きる気配なし。かといって、俺が入れたいかと言われると、あの時はまた違う気がしたんだよな。コバルトが俺に組み敷かれて喘ぐ姿を……ちょっと見たいという気持ちもあったけど。
まぁ、既にめっちゃ凹んでたコバルトには、さすがに言いだせなかったわ。
それから、一緒に寝て、起きてからずっとこの調子だから、なんとも言えねぇことになってる。
「そんなに落ち込むなよ」
「……はぁ」
「ダメだな。これは……」
旅館から別の場所に移ったら、少しは気が紛れるのでは思ったが、どうやらかなり傷付いているらしく、どよよーんという重い空気が、コバルトを掴んで離さなかった。
これは本気でどうするか、考えねぇといけないかもしれないな。
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