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鶴飼輝
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「あーだりぃー」
そう呟いた、いや、だってだるいし
学校なんていきたくねぇけど
3区の代表として勉学ぐらいできなきゃなんて
輝に言われたからには行くしかない
輝はいつも正しいから言い返すというより
従うことしか出来ないのが本当のところだが。
「まーま。かなもよく頑張ってるよ、えらいえらい」
くそ、こいつは無意識なのか…?
優男NO.1も、案外嘘じゃないのかもしれない
ヤンキーなのに優しいと言うギャップ萌えが
女子には受けてるらしいのだ。
これだからモテるやつは嫌なんだ
「馬鹿か、」
「えーそんな事言うなよ〜、ま、頑張ろ?」
「ん…」
俺も輝には甘すぎるのかもしれないな
なんて考えてたら自然と表情筋が緩んでしまう
「そう言えば怪我大丈夫か?」
「まぁな、」
心配してくれているのはわかってるけど…
でもそれが照れくさいし
どういう反応していいのかわからない
まあ痛かったけど大したこともなかった
痛みには強いほうだしそこは関係ない
そんな事より芳川だ
あいつは頭を殴られてるから…あの時の事を思い出し
顔をしかめる、芳川が殴られてたあとの記憶が無いからだ
腑に落ちない顔をしていたのか
何かを察したように輝は、ははっと笑う
「芳川は病院にも行って大丈夫みたいだよ。かなは覚えてないだろけどぶっ飛んで止まらない彼方の心配してたぐらいだから」
大したことないってーと言いながら笑いかけてくる
輝には適わないななんて思った
「そうか」
学校なんて。おままごとでしかない
教室へ入るなり深くため息をついて
本当に適わんなと呟いた
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