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ファンクラブ
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「なぁなぁ、霧島、池羽のファンクラブあんの知ってる??」
輝がのぞき込むように俺を見て
スマホの画面を見せた
「は?なにそれ、」
「それがさぁ、女子のヤツらに聞いたんだ。あいつのこと好きすぎて仕方ない奴らがWebで開いたらしい…ここの区域では相当有名だぜ?」
Webサイト…そんなことしてるのか、
写真も盗撮ばっかりで、これじゃあ違法じゃないか。イケメンも楽じゃないんだな
確かに池羽は高身長だし、
芸能人も目じゃないほど顔が整ってる
憎らしいほど小顔で、少しまつげが長い
『ファンクラブ』があっても
おかしくは…ないか
でもいい気味だ、なんだか気分は良かった
「ざまぁ…」
ボソリそう言うと輝はひっでーやつ
と言いながらケタケタと笑ってくる
「でもなんだかんだ言って、かなのわりには先生のこと気に入ってるよな〜」
「はぁ?」
「本当に嫌いだったら、徹底的に潰しにかかるし、先生の事話すのすら嫌がるだろ?」
そう言われて確かに…なんて思った
なんでそこまでできないんだろう。
なんだかあの人には同じ匂いがしたと言うか
抱えるもんがあるように見えたからかもしれない
「んなわけねぇだろ情報集めて徹底的に潰すんだよ」
確かになんて思った自分を薙ぎ払って
ふん、鼻を鳴らす
「ふーん?」
輝は何か言いたげだったが
そんなこと自分にはどうでもいい話
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