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守らないといけないもの
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かながあまりに遅いから気になって見に来てみればこれだ。震えてなにかに怯えるように先輩を殴っていた
片腕は折れていて顔も血だらけだ。
これは流石にやりすぎ…
「かな!!!!それぐらいにしとけ!!これ以上はもうダメだって!!!」
「…」
「お前先輩殺したらどうすんのよ…パニくんなくていい…もう大丈夫だから…な?」
体の震えは止まらない、光のない瞳の奥は
何か、闇を抱えているような気がした
あの時の事…思い出しちまったのだろうか…
彼方の父さんが死ぬ前、20歳若い女性と
再婚して出来た義理の母親に逆レイプされていた
父親も母親を殺した殺人犯だと
卑下して彼方をレイプすることに協力的だった
ために、頼れる人は俺ぐらいでよく
俺んちに逃げ込んできていた。
流石に身寄りのない彼方は父親を警察に売るなんてことも出来ずにただひたすら耐え続けてきたのだ。
結局は遺産、保険金目当ての義理母は
彼方の父さんを殺してしまう
彼方をも殺そうとしたが、
俺のうちへ逃げ込んだ彼方は
そのまま警察にやっとの思いで連絡し
彼女は逮捕された…
そんな事件があったのだ。
父親は最後まで彼方を恨むように言いながら
性処理道具として実の息子と接していたために
父親がいなくなった今本当に1人になってしまった気がした。例え汚い関係だとしても求めてくれることに
少し嬉しさもあったのかもしれない。
それからだ、彼方が記憶飛ぶようになったのも
肉体的精神的に何かあると
こうやって暴走するのも。
やった本人はそんなこと、覚えてないのだが
地雷を踏んだらサヨウナラ…後始末(彼方の面倒は)は自分でやる。とはこの地区では当たり前のルールだった。
俺の自宅まで運び寝かせていたが
気を失ってしまった彼方はその日目を覚ますことはなかった。
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