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それってやっぱ…恋?
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それからというもの、
池羽の事意識して仕方なかった
個別指導を受け始めて早くも1ヶ月
前みたいにキスすることもなければ
そんな素振りも見せない
俺を怒らせるためにやったのか…?
なんにせよびっくりするほどなんにもない
なにか期待してる訳ではない…はずだ
二人っきりの時は胸が締め付けられる
辛かった、
前髪はサラッと流れていて横髪は少し長くなっていた
二人で勉強する時は決まってメガネをかける、
それは俺の時だけ
本人は問題を見るだけなんて言うから
それなら毎日かければいいのに…
ほんとにこの人の考えることは訳わかんない
池羽は俺を見るなり頭をぽんっと手にかけて
何も言わずわしゃわしゃした
二人きりに見せる行動、二つ目がこれ
無気力で気だるそうで、だけど
いつもより少し優しい。
そんなふうに頭を撫でられると頭が沸騰しそうだった
「出来んじゃん、バカもやりゃァ普通ってとこか?」
前言撤回だ、辛辣でクソ野郎だった
ちっともドキッとしない
毒舌王の池羽はほんとに頭がおかしい
たまには頑張ったな、だけでいいだろうに
いつも一言二言多いのだ
「それって、なんだかんだ言って恋じゃん」
見て見ぬふりをしていた俺には
その言葉が重く心に刺さった
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