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壁
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俺は2年に進級することが出来た。
相変わず気持ちは言えないままだけど…
気持ちなんて言えるわけない。
言うことで今の関係が終わってしまう気がした
いや、嫌われるのが怖かったのかもしれない
池羽に出会ってからの俺は、
殴り合いの喧嘩も少なくしてる、
最近のおれ凄いよな?自分でも褒めるよ
いや、俺が感謝とか本当に性格変わりすぎだ
それもこれも池羽効果…ってやつだ
「今日はテスト返すよ〜、赤点の人は僕と居残りね?」
「きゃー、!!!赤点じゃなくても居残りします!!」
「私もー!先生お願〜〜い!♡」
あはは、と笑いながら困ったように
「こんなに女の子集めて居残りなんてしたら、イケないことしてるって校長先生に勘違いされちゃうかもね?」
「いやーん!イケないことしよー???」
何を言っても黄色い歓声だ
詐欺師め…八方美人振りまいて
なんかモヤモヤした
心がズキッと痛くなる
やっぱり女と男じゃ決定的な壁があるじゃん…
自信という自信が欠落した気持ちになった
それは、仕方ないよな、?
でもテストには自信ある
池羽と一緒にいれるからという口実
だったとしても、勉強をしたということは
紛れもない事実だ
今回は大丈夫とぶっきらぼうなりに、
言ってくれたのを思い出して、
ふふ、と笑ってしまう
そんなことを言うということは
おそらく池羽なりの優しさなんだろうな
早く名前を呼ばれたくて
頑張ったなって言われたくて
求められたくて
大人しく頑張ってきたのかもしれない。
すると突然制服のポケットに入っている
スマホが震えた
あ、ちゃんとマナーモードね
これも池羽効果だ、我ながら素晴らしい
スマホの指紋認証して
LUMEを開いた
牧浦…?
なんか、この時間に連絡するのは珍しいな…
高校中退している牧浦は今頃バイトの時間帯で
俺らが学校行ってるあいだは
どんな事あっても連絡はよこさないやつだし…
何かあったのか…?
嫌な予感が脳裏をよぎった。
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