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新入り太郎組
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俺たちは霧島が来ると信じてただただ耐えた
あちこちから流血が酷く殴られた跡が
痛々しく色ずいて見え隠れしていた。
「くっ…はぁ、はぁ…」
「航河…はぁ…大丈夫か…」
「ん…なんとか、」
航河は肩で息をしているようだった。
こいつ喘息もちだっけ?呼吸音が変だ…
仲間になったのは最近だし
大して口を開かないこいつのことは
全く知らない人同然だった。
でも霧島さんは言ってた。
『もう今日この時点でお前らは俺の中で守らなきゃいけねぇ家族、守られてるっていう自覚をして組の名前背負い堂々としてな。』
この言葉が俺は心に深く刺さった。
ジャパニーズ侍ってこういうこと言うんだよな!!
1度盃を交わしたやつとはもう家族なんだと!
だからこいつらは。俺のスーパーウルトラヒーロー!
え?、わかんない?
要は味方ってことだ!へっへっへ
俺らが三人揃えばこんなヤツらコテンパンだぜ
ガタイのいい男の人は
俺らを見るなりナイフのようなものを持ち
こちらを見てくる
「オメーらよぉ、俺が情けをかけてやろう今からこれで切りつけたいやつから順番に軽く切ってやるよ」
なっ…こいつ…悪役だぞ…!
おい!ウルトラヒーロー!どうやってこの窮地を乗り越える…!?届け俺の声!!!
心の中で叫んでも聞こえるわけないけど
テレパシーの使えるはずの俺らなら
大丈夫だと信じてやまない。
「あの。この田口っていう人からでお願いします。」
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