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本当に怖いもの
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「彼方、大丈夫?」
心配そうに除きながら俺に手を差し出す
俺はそれを払って顔を逸らす
「問題ねぇ」
「そう、」
「…」
立とうとするが平衡感覚が掴めず
まっすぐ立てなかった
そんなところ見られたくない、
すごく悔しいじゃん?
「やっぱ俺おんぶするよ…?」
「はっ…?いや、いいっ」
「はいはい。」
「うわっ、」
結局おんぶはしなかったが半分肩を借りた
もう反抗する元気もなく、仕方なく、だ
そのまま池羽に体を預けた
ビルは廃ビルだからか
すごく寒かったが
体が密着した部分は暖かい
未だに新太郎共は泣いてるし
ほんと情けないし
それよりなんで池羽がここに来たのか分からなかった
「どうして先生が来たの…」
ぼそっと呟く彼方に池羽ふふっと笑う
「この子達が授業中に学校に乗り込んできてさ、あまりにボロボロでただ事ではないのは分かってたんだけどね?匂いしたし」
おそらくその匂いは物の匂いか、
それで学校に乗り込むとかすげーかよ。
変〇仮面ぐらいすげぇ、
「そのまま迷いなく輝くんに助けて欲しいって泣きついたんだよ。さすがの輝くんもただ事じゃないの伝わったのか、僕に頭下げてくるものだからさ」
「この八方美人が…え、じゃあ、輝ここに来てるのか?」
そう聞くと田口がうっす!外の乱闘担当だったんで!
なんてあまりに元気にいうものだから
びっくりする
そうか、だからあれ以上増えなかったのか
あそこで増えてたら俺真面目に死んでたかもな
「とりあえず外乱闘組はそこで溜まってるとおもいます」
そう佐々木が指さす方を見ると
見慣れた背中が並んでた
無事…だったんだな。
「おい、無事か?」
「おー!お前よりはぴんぴんしてらぁ!」
返事したのは牧浦だった。
いちいち腹立つやつだな
「一言多い…」
廃ビルのエントランス?的な場所の
椅子に座り堂々としてたのは輝だ
なんか…機嫌悪い?
「かな、」
「は、はい…」
「なんで1人で行ったりなんてしたの!」
うわ…怒ってる…勘弁まじ…
「ごめん、ほんと!!まじで!」
「牧浦にも怒ったけど!!やっぱりなんも言わないかなも悪い!」
女々しい、女々しいぞ輝落ち着け…
そうして俺は
重たい頭を抱えながらも
永遠に怒られ続けた
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