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心の声ダダ漏れ
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毎日課題をやり、3年に進級できた不良の俺が必死に勉強してる姿を評価してくれた校長は普段のだらしない生活も大目に見てくれると言ってもらった。
努力が報われたのだろう
学校中は俺のキス事件の話題フルコースだ
そういう関係なの?なんてきかれたが
俺は獲物をかるような獣のように
そいつを睨んで
俺はあいつが学校から居なくなるように
騒ぎを起こしてるだけだ
勘違いさんじゃねぇ
なんて言ったら1発KOだった
もうそれ以上言うやつはいなくなった
初めの頃はこの授業も嫌々やっていた俺も今となれば
二人っきりになれるなら…と
自分でわかってても、告白なんてできない
する訳もなく、今の状況を楽しむしかなかった。
いずれ終わりが来るのは知っている
男が好きなんてなおさら言えないし
そもそも先生と生徒じゃ釣り合わない
馬鹿な俺でも相手の仕事の心配ぐらいは
する。あんなこと言ってたけどな?www
もし嫌われたら…なんて思うと
今の関係のままがいい、と甘えてしまう
真面目にやりすぎたら終わってしまう気がして、
普段の授業はサボりまくるようになったのも事実だ。
前もそんなこと言ったな。
あーあ。俺ほんとになんも進展してない
めんどくさそうで、怠そうな表情
もう何もかも大好きだ
かっこいい…
「誰が?」
息が止まったかと思った
あれ、俺喋ってた?
俺の大好きなあの声と、角張った
おおきな手が俺の頭に乗る
「え…?!ちょ、あの」
びっくりして椅子からガバッと立ち上がって
後ずさる、無気力なやる気なさそうな表情の池羽だ…あわあわしてるうちに壁に逃げ場を失い池羽の鼻がぶつかりそうなほど近くに来た
「誰がかっこいいの?彼方がかっこいいって思う人って相当かなって…少し気になるな…うん。気になってしまった」
「なんでここにテメーがいんだよ…」
「え?彼方だって授業受けるためにこの教室来たんでしょ?」
あ…この顔は教師の時の池羽の顔だ。みんなの前で見せる表の顔裏表の違いが激しくてもうこれはペテン師だ…
それで誰なの〜としつこく聞いてくる池羽に
うるせーなと思いながらも、なんだがまたそれも可愛いと思ってしまう
「しるか」
「ふーん」
本当は全部聞いてたけどね
心の声全部喋ってるとかほんとに
池羽が
生徒じゃななかったら襲ってたかもしれない
可愛いな、そう思ってたのもまた事実
このままでは彼方の心臓も持つはず無かった
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