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初めてのスカート
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今日はいつも以上にガヤガヤしている
みんな楽しそうに笑いながら準備してるのだ
そう、学祭当日俺は採寸だけ図られただけで
当日まで何を着せられるかわからない。
いつもだったらきっとサボって終わるのだろうけど
今年は違う、先生がいた
くそっ…めんどくさ
なんで俺がこんなこと…
「霧島くん!そろそろ準備お願いしまーす!」
「…うす、」
息を呑む…とはこんな時に使うのだろう
恥ずかしさの塊だ
なんだ!このレースがフリフリしたやつは!
俺の肩幅ちょっきりだからピタッとしてて
肩幅が大きくても違和感がないような
作りになっていた
無駄に工夫してる所に腹が立つ。
スカートは膝上丈5センチ短い、無理、
短すぎる。
よく男がスカート履いたらスースーするとか
言うけど、本当にその言葉の通り
布がないことが気持ち悪い
腹巻して歩いているのか女子は…
スカートの裾の部分もフリフリがついていて、
いわゆるメイド服の部類だろうか少し違うけど
前髪を上げて縛られて、赤ん坊みたいに
おでこの上にぴょんとはねていた。
ほっぺにはうっすらチークを塗っていかにも
俺が少し照れてるように見える、最悪だ
違和感がないくらいに薄く化粧をされ
もう、後半から着せ替え人形にでもなった気分だった
「やっぱ似合うわぁ…可愛い…死ねる」
「ば、馬鹿みるな、あほ」
クラス中きゃーー!きゃー叫ばれると
流石にほかのクラスの人も入ってきて
俺を笑いものにした、
そんなに惨めか、いささか俺が女装になって
こんなに嫌がってるの見て嬉しいんだろうな!
くそぉ…
そんな中でひときわ目立ってたのは長身の先生だった
見られてると思ったら恥ずかしくて目をそらしちまう
心臓がドキドキしてチークなんて塗らなくても恐らく真っ赤に見えるかもしれない
「彼方くんすごい似合ってるね!これはこのクラス総合優勝狙えるよ!!3冠頑張ろうね!」
爽やかイケメン顔でにこっと笑う先生を見て
尚更恥ずかしい。くそ、その顔は反則…
「るせぇ!知るか!」
この子はどうしてこんな可愛くないことしか
言えないんだろう。と、そこで俺(作者)は思いました
なんだ、神か。控えめに言って最高ってやつだろう
何気ない会話は微笑ましいものである。
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