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す、すごい会議…!?
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「瀬口さーーーん!!!お久しぶりだー!!」
身長は高く先生ぐらいあるだろうか
天パっぽい髪質で、くるくるはねていた
最近はやりの髪だろう
いかにも都会の人、みたいな感じの人で
服装もシンプルでかっこよかった
シャツからちらっと見えるネックレスが
余計大人っぽさを引き立てていた
かっこよさは先生には負けるけど
かっこよかった。
「いやん!本田くんよく来たわね〜」
そうこの人が本田連合当主の本田さんだ。
テンションはすごく高い
すごくわかりやすくて素直で気さくないい人だ
もっと怖いかと思ってたけど、そんなこともないみたい
「んでこちらの方は?」
「聞いて驚け…恵の彼女よォ!!!」
「んええええー!!?」
いや、驚けとは言ったけど
驚き方極端っ!マ〇オさんか!
「肝心の恵はどこ〜俺恵に会いた〜い」
「今書類取ってきてくれるからまっててね?」
「えー、いいもん!じゃあ俺は彼女さんとイチャイチャしてよーーーっと!ね!」
肩を組んできてニコニコ笑うその様は
すごく大物感があった。俺にはついていけない
オーラがもう凄いのだ、
その場に居合わせることの出来ないみんなに
感じさせてあげたいぐらい。
住宅街の道で徳〇英明さんとすれ違って
興奮するようなものだ。意味のわからないたとえだけども
「君名前は?」
君〇名は…かよ。とか突っ込みたかったけど
喧嘩売ってると思って軍で来られても困るので
すごく我慢した。俺偉い
「霧島…彼方です、」
「霧島…????」
そんな本田さんを見てニヤニヤと笑う
お義母さんは、楽しそうだ
いつ気づくかとワクワクしているのだろう
俺にまで伝わってくる
「霧島って…あの、?」
「3区代表霧島彼方です。京都、大阪、奈良の頭やってます。よろしくお願いします」
ぽかーーーーんと、口を開ける本田に
お義母さんはケラケラと大爆笑だ
放心状態の本田に直撃したのは
先生のゲンコツだ
「おい、人のつれに何手出してやがる」
「はぇ、あ!めぐちゃん!!お久しぶりいい」
「その呼び方やめろ」
「えー、恵くん!」
はぁ、と諦めたように息を吐いて
俺を引き寄せた
先生の胸のあたりに抱え込まれるとなんとも言えないほどドキッとした。
「何もされてない?」
「あ、うん、」
「代表くんかぁ、恵やるね」
「そう!私も思った!」
ねー、と声を合わせて笑う二人は
どうしてもこの国背負ってる人間には見えなかった
こんなに歓迎されるとは思ってないから逆に
汗が止まらなかった。
晩餐の準備が進められていく中、
あることを始めようとしている
会議だ。
「で、今回の会議についてだけど?」
「それなんだよねぇ。まずは本題に入るわよ?書類に目を通してね、」
席に座るとお酒の席のはずなのに、普通に会議の雰囲気に入って少し戸惑いを隠せなかった
「ボス狩りと言っても本来なら軽い紛争で終わるはずなんだけれど…お互いのメリットがないために、やる必要は無いのよ、でも新入りテストみたいな感じで定番化している…その事は知っていますよね?」
今まではっちゃけていたお義母さんとはまた別に
真面目なお義母さんモードに入った。
もう色んなことに驚かせられっぱなしだ
「あぁ、知ってるとも」
本田がワイングラスを飲み干すと
執事の田中さんはそれをそそぎ入れる
この状況でも平然としている田中さんは、やはり、慣れているのだろう。ベテランの執事さんだった
「現に彼方は質の悪い連中に絡まれて、新入りもさんざん遊んでもらっている。彼方自身死んでもおかしくない紛争だった。」
少し怒りがこもっているように見えた
先生でも感情を顕にすることがあるんだな…
と言っても微量にだけど
「ふむ…そこでなんだけどね…彼方くん、参考までに当事者のはなしを聞きたいんだけど、相手はどこの組?どんな感じだった?」
「あ…えと…佐久良組です。恐らく近場のヤクザと絡んでいるのか裏で手を組んでいると思います。佐久良本人は大して強くなく、おそらく殺れるやつを使っているんだと思います」
「なるほどな…そこの佐久良組は闇金と臓器売買、密売人と接触あるらしいから監視はしていたんだけど…高校生にまで手を出すとはねぇ…瀬口さん、これは俺の案件かなと思うんですが」
本田が瀬戸を横目で見て不敵な笑みを浮かべると
ゾクッと背筋が凍った
やはり、当主をしているだけはある
それは嫌でも伝わった
「そうね。ここは本田坊ちゃんに任せるわ」
「ありがとうございます」
「今後このようなことが起こることを控えるために…と言ってはなんですが。もうこいつは俺の嫁なので、護衛を付けたい」
ご、護衛!?…いや、嫁!?
ツッコミどころ満載なのをどうにかしてほしい
たまに先生は真顔で変な事言うから
少しビビる、サラッと恥ずかしいこと言うし…
「それもそうね…うーん、じゃあそれは私に任せなさい。瀬口グループの中から使える子選抜しておくわ」
「すまないな、」
「いいのよ、可愛い息子のお嫁さん守るのも親の役目ってね。」
いや、お義母さん…普通の家庭は守るとかそんな刑事事件にはなりませんよ…
「奥様…晩餐の準備が整いました」
耳打ちして伝えた田中さんに
お義母さんは顔をぱあっと明るくした
「あらぁ♡さっ!こんな話はおしまい!彼方ちゃーん
!ご飯食べるわよ〜」
「わーい!ここのご飯久しぶりで俺もう待ちきれない!」
ガヤガヤと騒ぎ出す二人を見て、
緊張していた彼方も思わず笑ってしまった
こんだけON/OFFしっかりしていたら
楽しいんだろうな、なんて
けじめのつける人ってなんかいい
素敵な夕食をご馳走になって、
今日1日もやもやしていたことも
どうでもよくなった気がする
「まぁ、いっか」
「なにが?」
「なんでもねぇー、」
なんだ?と不思議そうに見る先生を無視して
お義母さんの所に行った
「んもー彼方ちゃん可愛いわあ〜、ね、本田くん〜」
「はい!俺も好きになりそお〜」
「あら!それはダメよー!全勢力で潰しに行くわ」
「こちらも受けて立ちます」
…うーん、会話が怖った
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